ホモサピエンスの歴史

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ホモサピエンスの歴史

2022年10月24日
作者:Buel
分類:人類学


ホモサピエンスの男性

ホモ・サピエンスの歴史とはヒト科で唯一生き残っている現生人類、ホモ・サピエンスについて記したものである。


始まり[編集]

ここがネアンデルタール人との大きな境になる。ネアンデルタール人はヨーロッパへ進出したホモ・ハイデルベルゲンシスが進化したものだがホモサピエンスは同種がアフリカで進化した種類(つまり出アフリカをしていない)である。およそ20万年前に誕生したとされているが絶滅した亜種のホモサピエンス・イダルトゥ(今の我々はホモサピエンス・サピエンスという種類)の化石が30万年前の地層から見つかっており、出自については議論の余地があるが20万年前にはほぼ確実に種としては確立されていたものとみられる。

出アフリカ[編集]

十万年以上アフリカに居たホモ・サピエンスであったがやがてアラビア半島を通って世界各地にに広がってゆく。ヨーロッパには少なくとも5万年前に、東アジアには2万年前には到達していた。しかし、日本列島に到達したのはかなり後期のことである。ホモサピエンスを除き、日本列島に到達できた人類はいない。(ジャワ原人がホモサピエンス以外で最も日本に近づいたが海を越えることはできなかった)そこで、ヨーロッパでは大きな出会いがあった。

ネアンデルタール人との出会い[編集]

ヨーロッパに渡ったホモサピエンスは「クロマニョン人」とも呼称される。ホモサピエンスの先祖となるホモハイデルベルゲンシスがヨーロッパに進出したものはホモサピエンス渡来以前にネアンデルタール人として進化していた。数万年にわたり両者は共存していた。争いが起こった形跡はなく、平和的に暮らしていたと考えられている。むしろ、両者の間の交流があったぐらいだ。その確たる例の一つとして現代人のDNAの約数パーセントにネアンデルタール人のものが入っていることが分かっている。日本人は世界の人種の中でも特段多く含まれており約2パーセント程だと考えられている。(ちなみに従来、アフリカの人々はこういったネアンデルタール人のDNAは入っていないと見られていたが最新の研究により入っていることが分かった。アフリカの人々はヨーロッパに居たネアンデルタール人との関わりがなかったためそう考えられていた)

別れ[編集]

混血するなど、概ね良好に暮らしていた両者だが唐突な別れを迎える。約4万年前、ネアンデルタール人は絶滅した。詳しい理由は分かっていないが気候変動によってマンモスなどの大型の獲物が取れなくなったため、もしくはその気候変動に適応しきれなかったからだと考えられている。実際にネアンデルタール人の思考力がホモ・サピエンスよりも乏しいという証拠は既に見つかっている。ホモ・サピエンスの石器は年代とともに進化を遂げているがネアンデルタール人はあまり変化がなかった。ネアンデルタール人はこのような環境変化に耐えることができなかったのであろう。